当院の小児歯科

痛みを伴う治療は、大人であっても嫌なものです。大人以上に恐怖心の強いお子さまなら、痛みを怖がるのは無理もありません。痛みが怖くて歯科医院に通えずにいるお子さまをお一人でも多く助けたいと考え、私たちは、なるべく痛みを感じさせない、痛みの少ない治療に力を尽くしています。

治療中の痛みを軽くするため、当院では状況に応じて麻酔をかけます。しかし、そもそもこの麻酔注射自体が痛くて嫌だと感じている方も多いでしょう。そこで私たちは、麻酔注射に工夫を重ね、注射を打つ際の痛みができるだけ軽くなるよう努めています。

例えば、注射針。注射針が細ければ細いほど痛みは軽くなるため、当院では日本で入手できる注射針の中で一番細い針を採用しています。また、麻酔液を注入するときには、時間をかけて少しずつ注入。そうすることで、液が患部に入る際の痛みを軽減できるからです。

手動で麻酔注射を打つ場合、注入スピードを調節するテクニックは、歯科医師がそれまで積み重ねてきた経験がものを言います。23年（※）を超える治療経験を持つ当院の院長なら、痛みを感じにくいスピードで麻酔注射を行えますので、お任せください。

当院で治療を受けた患者さまから、麻酔をしている際に「今は何をしているのですか」といったご質問や、「痛くなかった」というお声をいただくこともあります。少しでも痛みの少ない治療をするために、様々な工夫をしています。

※2020年現在

お子さまに歯科医院への苦手意識を抱いてほしくないため、当院では、お子さまを押さえつけるなどして無理やり治療することはありません。場合によっては、一生のトラウマを背負うこととなり、大人になっても歯医者へ通うことが難しくなる可能性があるからです。

「歯医者さんは怖くない」「歯医者さんは楽しいところ」…そんなふうに思ってもらいたいからこそ、お子さまの気持ちや体調を十分に考慮した上で治療を行っています。

例えば、治療器具。治療で使うさまざまな器具をお子さまに見せたり触ってもらったりしながら、それらを使って何をするのかお伝えし、お子さま自身がきちんと納得してから治療をスタートさせています。お子さまの納得が得られない場合は、お子さまが治療を受け入れられるようになるまで、女性の歯科衛生士が優しくサポート。通院を重ねていただきながら、治療のためのトレーニングを続けていきます。

最初は泣いてしまって診療台に乗ることさえできなかったお子さまが、トレーニングを重ねる中で診療台に乗れるようになり、お口を開けて見せてくれるようになり、お口に歯ブラシを入れられるようになり…そして、やがては歯を削ったり詰めたりできるようになっていきます。

お子さまの成長に寄り添い、じっくりと様子を確認しながら治療を進めていきますので、どうぞお任せください。

食生活の変化に伴い、昨今は「軟食」と呼ばれるようなやわらかい食事が増えています。その結果、食べ物をしっかり噛む機会が減り、お口の筋肉やあごの骨がうまく発達せず、骨格が未発達のままというお子さまもまた増えてきました。

当院では、成長期にしかできない矯正治療「歯列育矯正」を行っています。これは、あごの骨の正常な成長を促す治療。あごの骨が正常に成長すれば、永久歯が正しい位置に生えてくるためのスペースが確保でき、歯並びの乱れを未然に防げます。乳歯が生え、永久歯への生え変わりが始まる、5～7歳くらいのお子さまにオススメの治療だと言えます。

あごの骨の正常な成長は、キレイな歯並びと正しい噛み合わせの獲得につながるもの。そしてそれは、歯磨きのしやすさに直結します。正しい噛み合わせと、歯磨きしやすいお口の環境が、何よりの虫歯予防になると私たちは考えています。

このように、当院ではお子さまの成長や将来を見据えた予防歯科に取り組んでいますので、気軽にご相談ください。